〜6月24日

6月23日の10時過ぎに金沢を出たわれわれは,同じくいちの大学院からニューヨーク州立大に1年間留学していた「えみかちゃん」との感激の再開を果たして,コンチネンタル航空(008便)で一路モントリオールへ…と思ったら…ニューアーク空港に到着しました。というのも,帰りにボストンに寄るので,アメリカ経由で入らざるを得なかったからでした。(※カナダ経由でアメリカに入ると,ビザが必要になるんだと。なんでや?)
「ニューアーク空港?」
「どこやそれ?」
「ニューヨークちゃうか?」
「ニュージャージーだそうですよ」
「ニュージャージーってどこや?」
などの無駄な会話が行われた結果,アメリカの北東部だという暫定的結論を得て納得し(しとるかぃ!),そこで2時間半ほどの待ち時間を経て,ようやく1292便でモントリオールに到着。ほぼ丸1日かかりました。でもまだ23日。

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ニューアーク空港で,やはりマクドナルド氏との感激の再開を果たす庄司君。
マクド氏「久しぶりやんけ」
庄司君「こんなとこで何してるん」
マクド氏「ここでバイトや。まあ,ゆっくりしていきいな。」
庄司君「そうもしとれんねんて」
マクド氏「さよか,ほなまた東山で会おか」
というような会話が交わされたか否かは定かではない。

モントリオールに到着したのは,11時ごろ。その日は,祝杯(到着しただけやのに!)をあげて,早々に部屋に引き上げました。ホテルはノボテル(Nobotel Montoreal)。見かけはもう一つだけど,部屋には巨大なベッドとソファー(ベッドにもなり,5人は泊まれると書いてある)があります。130C$(日本円だと10000円ほど)なので得した気分。


24日は,土曜日。モントリオール市内探訪ということになりました。

天気は上々。気温は20数度だけど,乾燥していてとても気持ちがいい。まずは学会の場所,シェラトンホテルを偵察に。(ノボテルは,シェラトンと駐車場を挟んで向かい合っている。学会割引があるとはいえ,シェラトンには泊まれなかったのさ)

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会議がよく行われるシェラトンホテル。中に入ってみると,相当高級な感じ。

その後,山内先生のお奨めにしたがって,旧市街へ観光に。しかし,街中にはおかしなものがいっぱい。看板評論家をめざして,庄司君は写真撮影に余念なし。

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何か見付けるとなんでも写真を撮る庄司君。
ちなみに23日までに撮った写真は200枚弱。デジカメでよかったねぇ。

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左は看板からはみでたバスタブ男。バスタブの宣伝かと思いきや,よ〜く見ると右下にBellのロゴ。
モントリオール市内の公衆電話はBell。
右はもちろん,バドワイザーの巨大な瓶。目下ダイエット中の山内先生も思わず横に立ってほおずり
(それはあんたやろってか!まあね。)

モントリオールの街は,とても近代的なオフィス街と,川の港を中心とする旧市街で構成されています。オフィス街の地下は,地下街が複雑に入り組んでいて,総延長27Kmにおよぶそうな。全部歩くのに,3日はかかるやん。

旧市街は,ほとんどヨーロッパ。重厚な建物や石畳がその雰囲気を醸し出しています。おまけに観光用の馬車が走ってたりして…。装置は完璧って感じかな。

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旧市街を走る馬車。
街並みについて庄司君曰く「メアリーポピンズに出てくる銀行みたい」

旧市街でひときわ人気の高いのは,ノートルダム寺院(Nortre-Dame Basilica)。中の美しさは,これまでに見た教会の中でも,トップクラス。青い照明が効いています。

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写真では表現できない荘厳な雰囲気。
背景の青が空に見えて,教会の中に,さらに教会があるような感じ。
超1級の美しさ。これで賛美歌がオルガンの伴奏で流れたりしたらもう…

教会を出て,港の方に歩いていくと,パレードの準備をしていました。山内先生の同僚でマギル大学から来ている先生によれば,ちょうど何かの祭りがあるらしい。これは,その練習か?

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パレードの練習らしいが,みなさん勝って勝っての方向を向いていて,どうにもだらしない。

来るまで知らなかったけど,モントリオールは島らしい。昔は毛皮貿易で栄えたと言う話で,港があります。この港から,川の遊覧クルーズが出ています。いくつかあって,少人数で過激な急旋回を繰り返すモーターボートとか,ラフティングとかも人気。僕らは,のんびりした中型客船でのクルーズに。

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ちょうど12時からのクルージングだったので,チケットオフィスで,「中でランチがとれるか」と聞いたところ,「Yes, you can!」。というわけで,乗船したものの,あるのは「パニーニ」なるイタリア系の食べ物のみ。「こんなんが昼飯か〜」と言いつつも,他に食べるものもなく,購入。でも,これが結構うまかった。しかし,大きすぎ!。残して庄司君にあげました。庄司君が,またよく食うんだなぁ。連れてきてよかった。

船からは,モントリオールの街が見渡せます。旧市街の奥に,ビルの立ちならぶ新市街地が見えて,なかなかいい雰囲気。めりはりがあっていい。

船は,Old Portを出港して,川を下って(たぶん)いきます。途中,遊園地やモダンなアパートメント,オリンピックスタジアムなどが見えます。オリンピックスタジアムは,とても懐かしかったのだけど,そんなに昔のこととは思っていなかった。でも,なんと,庄司君の生まれる前の年だったそうな!歳を感じた瞬間であったよ。

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1976年に建てられたアパートメント。26歳の青年が設計したそうな。
どうやら6000万ほどするらしい。東京に比べるとそんなものかと思うが,
こちらの家の広告が1000万弱なのに比べると,相当高い。

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はるか向こうに見えるのは,懐かしのオリンピックスタジアム
そんなに昔だったとは思えないんだけどなぁ。

船の上では,今シーズンはじめてのクルーズということで,インタビューにまわってきたり,ウイスキーのメープルシロップ割りを飲むはめになったりで,楽しく2時間が過ぎました。巡航コースは図の通り。

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左の端がモントリオールのOld Port。そこを出港して,川を下ってオリンピックスタジアムを左手にみながら
野鳥が何種類もいる島まで行く。かといって野鳥を見れたわけではない。そこでUターンして,港に帰る巡航コース。
日本にいると,このようなのんびりした時間は決してもてないので,ともかくうれしい。

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ものおもいにふける庄司君。何を考えているか…。


街でみつけたものを紹介しましょう。

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道を清掃する巨大バキュームクリーナー。おかげかどうか,モントリオールの道はとてもきれいで,ゴミが少ない。
しかし,これが通ったあとをよくみたら,たばこの吸い殻が若干残っていた。なぜなんだろう…。

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自転車たてがあちこちの歩道においてある。
1つに5台ぐらいしかつなげないので非効率的なような気もするが,あちこちにあるので
便利ではある。

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とてつもなく長い胴をもつフォルクスワーゲン・ビートル。
なぜかフロントグラスに花束が。

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船から外をみていると,変な形のバスがいきなり海に突入。
そのままクルーズするらしい。おもしろいものがあるもんだ。浅草あたりでできんもんかね。

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頭上注意の標識を何かが直撃したあと。

夕食は,どこかカフェで…ということでいろいろさがしたあげく,旧市街のフレンチレストランでとることに。山内先生はチキンにエビが入っているもの,庄司君はフィレミニヨンステーキ,僕は鴨肉のオレンジソースがけを食べました。

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フィレミニヨンステーキを食べる庄司君。
(知る人ぞ知る)去年のニューヨークステーキの大きさから期待したほどには
大きなプレートではなく,常識の量だったのが残念(何を期待するやら)。