6月25日

今日は雨模様。美術館日和ということで,MUSEE DES BEAUX-ARTSに行きました。

ちょうど今,ギヨームコレクションの企画展をやっていて,ルノワール,マチス,セザンヌ,ルソー,モジリアーニ,ローランサン,ピカソなどを数十点見ることができました。これには感激。

大阪でやってたフェルメール展で味をしめた,オーディオガイドをここでも利用したら,ちょっとBGMはうるさかったものの,作家の生い立ちや批評家の話,構図の説明など,とてもおもしろかった。これまで何となくもったいなくて,ガイドなど無視してたのですが,やはり餅は餅屋。専門家の説明を聞きつつ見ると,「そうなのか」と納得することばかり。自分の感覚で見るなんてのは,この歳ではもう無理・無意味。

この美術館,常設展もたいしたもので,ルノワール,ピカソ,ゴーギャン,ムーアなど見ごたえがあります。中にはこんなものも…。

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ダリ作のチェス駒。キャッスル以外と馬以外は,指の形をしている。
よく見ると,キングとクイーンの王冠は,奥歯にかぶせるクラウン。
悪い冗談やで。

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企画展「ルノアールからピカソ」のパンフレット。
入館料だけでくれるものにしては,しっかりしてて31ページもある
重要な作品の解説もしっかりのっている。

美術館をしっかりまわったあとは,昼食でした。クレセント通りというのが美術館のそばにあります。ここには,オープンカフェが立ち並び,原宿か代官山のような景観(って逆か)。

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軒並み2階までがカフェ。ちょっと高めだが,でてくるものはうまい。
ここでビールやコーヒーをのみながら過ごす時間は,日本では得難いもの。

食事を終えて,ホテルに帰ったわけですが,実は雨だというのに,傘を持っていっていなかったんですね(庄司君に至っては,もってきてすらいなかった)。でも,運良く,移動の時間はそうひどく降られることもなく,西洋人なみにすこし肩をぬらしつつ,ぬれたアスファルトを歩いてみたのでした。(なぜか,西洋の人は相当雨が降っても,傘をささないように思う。めんどうくさいのか,もってないのか。ぬれるなんてことには頓着しないというなら,それはそれでうらやましい。)

ホテルに帰ったあとは,多少雨がひどくなって,僕の傘をもって傘を買いに行った庄司君を除いては,ホテルにいました。僕は,ここまで手が付かなかった,発表原稿の作成に…。日本にいるときは,まとまった時間がとれなくて,データをなんとかデータベースにしこんでくるので精一杯。これからそれをグラフにしたり,原稿を書いたりしなければなりません。

最近,研究ばかりにしか興味がなく教育に関心がない大学教官が多いと批判されますが,研究にすら時間を割けない状況は,どこかおかしいんではないかと思わざるを得ません。データで何かを話そうと思うと,実は非常に多くの時間がかかります。

ポスターセッションなので,本当はおおきなポスターを作ってくるはずだったのですが,そんな余裕はなく,結局こちらで印刷したA4の紙を,貼りあわせることになってしまいました。みっともねぇなぁ。

いろいろデータをいじくりまわして,夜になりました。


6月26日

今日は月曜日。学会のはじまりです。

とりあえず,朝食後すぐに受付に行きました。この学会では,プロシーディング(発表予稿集)は,CD-ROMで配られます。印刷したものも作るのですが,電話帳より重たくなります。そんなものを持歩けないので,CD-ROMというわけですが,こいつを見るためには,パソコンを持ち歩かなければなりません。どっちが重いでしょう…。

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ED-MEDIAの目次。二色刷りで,とてもみやすい。
でも,全部英語です(・・;)。

その場で,どの発表を見るかを物色していると,基調講演にサロモンが(メディア教育の大御所。イスラエルにいらっしゃる。)…。これは聴かなくては!!

月曜・火曜はいろんなチュートリアルが行われます。これに参加していると,どう考えても発表できなくなるので,そのままホテルに帰って,10時〜19時まで,原稿作りをしました。

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臨時のオフィス。ありがたいことに,部屋には横長の机があって,
そこにプリンタとパソコンがならぶ。
電源などは,机の奥におとせるので,すっきりしたもの。
通信環境も,ちょっと遅いのを除いては,問題なし。

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どんどん試し刷りがたまっていく。
情報化は,試し刷りを増やす。悪い例だが,背に腹は代えられない。

どうにかこうにか,配布資料はできあがりました。あとは,スペルチェック。ポスターは,配布資料からピックアップして,拡大したものを印刷すればなんとかなるだろう…。w