6月27日

朝から,配布資料の印刷にとりかかりました。これがまた,ウェブ画面のショットがあったりするもので,カラー印刷したため時間がかかる。

たくさんプリント命令を出しておいて,モン・ロワイヤル山に登りました。徒歩,小1時間ってとこでしょうか。比較的ゆるやかな登り坂でいい散歩になりました。

登ったところには,展望広場があってそこからの眺めは…ほら,神戸のような風景なんですよ。街の向こうが川です。

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遠景だと,石造りの建物の様子などがわからないので,高層ビルの立ち並ぶ大都市に見える。
このようなビルと,ヨーロッパ調の建物がうまく調和する街がモントリオール。
後ろをみると,石造りのシャレーがある。
中は,大きな催しができそうな大ホール…それに小さなみやげもの売り場がある。

写真手前の丸い建物は,MacGILL大学の一部です。MacGILL大学は世界の大学ランキングで5位ぐらいに入る大学だそうです(山内君曰く)。東大が40位ぐらいであることを考えると,とてつもなくステータスの高い大学です。

山道の出口にちょうど,そのマギル大学があるので,うろうろしてみました。ちょうど昼休みで,中庭のようなところでハンバーガーを鉄板で焼いて売っているおじさんがいたりして,なんとも優雅な大学生活という感じでした。なんだか,食にしても学問にしても,とても柔軟な形式で供給されているように感じました。すこし,うらやましい。

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地図の青く塗ってある所がマギル大学の建物。
街並みのなかに,あちこちに点在する形になっている。
その真ん中右上の方に,教育セクションがあった。
敬意を表して写真を撮らせてもらう。

この日は,朝から全員別行動でした。山内君はおそらく発表原稿の見直し,僕は印刷,庄司君は町の散策って感じかと思っていましたが…。

なんと,マギル大学のショップで,庄司君に遭遇。そのまま連れ立って,植物園に行くことにしました。というのも,ホテルのコンシェルジェのおばさんに,「世界で2番目にでかい植物園があるから,行くべきだ」と諭され,さらに「帰ってきたら報告しろ」なんてことになってたもので…。

ところが,庄司君のもっていたガイドブックには,「世界で3番目」!

植物園そのものはシンガポールのものに比べると,貧弱。広さだけは認めましょう。でも,芝生の公園を勘定に入れたらずるいんやない?

それはともかく,植物園はオリンピック公園のとなりにあります。

オリンピックスタジアムは,見上げるような建物です。カブトムシの角のような形ですが,そこにリフトがついていて,上にあがれるようになっています。もちろん有料。行ってみたら,意外に混んでいました。

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オリンピックスタジアム。
角の部分からワイヤーでドームを吊っている。
強度は大丈夫なの?と思うのは人情ってもの。

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展望台から遠くの街を背景に,マギル大で買った「マギル熊」を撮影
この熊,どうするん?>しょうちゃん

帰りに,biosphereという施設に行ってみました。水に関係することを学習できる教育施設です。
入ったフロアには,映像と実物展示を組み合わせて,水と人間の生活,水と進化の歴史,水の力,うずまきの展示など,楽しく見れる展示がされています。
ちょっとビデオの設備が古くて暗いかも…。

2階には6面マルチスクリーンの映像を見れる部屋があって,そこに入りました。
椅子がくるくる回るようになっているのですが,それはスクリーンが360度あちこちうごきまわるからで,それにあわせてあちらをみたり,こちらをみたりするのにこちらもまわります。
たぶん,はた目で見てたら,相当こっけい。

どうもこのパフォーマンスには記憶があるぞ…とよく考えたら,おそらく大阪万博でこのようなマルチスクリーンのマルチメディアをやっていたように思う。

ところで,ここはただの展示館ではなく,授業をやっています。ローレンス川の汚染についての授業を受けました。

先生「これは今朝ローレンス川で採った水です。飲んでくれるボランティアはいるかな。」
前にいた子ども「はい!」(すぐ手をあげるよなぁ。)
先生「実は飲めません…」

先生「1970年と2000年のパネルを渡します。ちがっているところに○をつけて。」
先生「はい,どこでしょう」
子ども「魚の数」「家の数」…
間髪を入れずどんどん話すのが気持ちいい。
中に交じってたおじさんも一緒になって叫んでいます。
こんなときに割り込めないのがちょっとつらい。タイミングを図れないんだな。

その後,水質汚染は1970年代がもっともひどく,今では相当浄化されてきていること。
しかし,水の消費量がずっと増えていること。
浄化を助けるためには,むだ遣いを避けること。
そのためには一番水をつかうトイレのタンクにボトルを沈めるなどして節約すべきこと。
蛇口には,こんな(といって便器のフタをあげるとそこには一杯シャワーの口が)ものをつけるといいこと。そして,1個12$!(とはいっても,売っているわけではありません。)

楽しい授業でした。

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バイオスフィアの外観。この球体の中に展示館がある。

さて,帰ってみると…,しかけておいた印刷がほとんど白紙!
なんと,プリンタのノズルがつまっていたようです。これは消耗品で,こうなったら交換らしい。
…ということで,それからあわてて町に出たけど,ほとんどの店はもう店じまい。しょ〜がね〜。
明日にしよう。

それから食事をして,帰ってから明け方までポスターづくりに励みました。でも印刷できない…。


6月28日

ソロモン氏の基調講演を聴きに行きました。テクノセントリズムは警戒しようという趣旨の話を,漫画を交えて,楽しく話していました。理解は6割程度か…。語学力の限界があるなぁ。
バイオスフィアの授業は,ほぼわかったのに…。


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サロモン氏の基調講演を拝聴。
前から10列目ぐらいだったけど,ズームが効かないので誰だかわからない。

講演が終わると,プリンタ部品を買いに走りましたが,どこにも在庫なし。しょうがないので,今手に入る小型のプリンタはないかときいたら…

「別の客が注文してたのがちょうどはいったけど,これならどうだ」
「そんなええかげんな話あるか?」と思ったけど,背に腹はかえられないので,購入。
インクなどを合わせて500$程の出費。

新しいオフィスが出来ました。

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一番右が買ったプリンタ。昔懐かしいDeskJet340。
なんとMac用シリアルポートがついてないので,庄司君のIBMを借りて印刷することに。
やっぱり連れてきて良かった。
その後,20時間ほど,印刷しつづけている。耐久テストか!


街で見つけたもの

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美術館の上には,カナダの国旗にはさまれて,なぜかスマイルの旗が!


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客待ちをするタクシーの運転手
トランクの上でチェスをやっている。
手にはビニール袋をもってて,そこにとった駒を入れる。
終わるまで客をとるつもりはないんだろう。


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リフトの先をそのままトラックにさす。
自分を持ち上げる(つまり台をさげる。)
そのままトラックに固定して,走り去るという,リフト搬送型の配送車。
なんちゅうすごいもんをつくるかなぁ。