Frankfurt生活25週目

<9月24日(月)>

家族が明日帰国。朝からパッキング。大変だったけど,どうにか預け荷物重量内におさまった。35Kgのトランクを2階から降ろすのは大変そうだけど。重くて持ち上がらん。15年前の2ヶ月滞在の時は45kgのトランクを持てたんだけどなぁ。

午後過ぎから,ノルドエンド・ツェントラムという駅に行ってみた。ハウプトバッヘからうちに帰る路線の先にある。そういえば,フランクフルト市内といっても中心部ばかりで暮らしていた。まあ,中心部なんだからあたりまえか。この駅には,でも繁華街にある大型店はほとんど入っている。便利な町のようだ。空間も屋根の下なので全天候型だし。

ここのT-punktで,電話契約の停止方法について聞いた。手紙を出せだって。…というわけで帰宅後,手紙を書いて投函。無事に月末で契約終了になるだろうか。

マイヤーのパン屋
近くにマイヤーというパン屋がある
朝からゴマのゼンメル(カイザーブロッチェン)を買ってきた
ここのパンは,どれもきれいでおいしい
ここに行くときは何か特別な気持ちになったものだ

レストラン前の豚
グリューネパークに行く道のレストラン前に
この豚が座っている
ある日突然出現したように思うのだけど
それ以来昨日は立ってたとか向きが変 わったとか
いろんな噂がある
実際に首にリボンを巻いていたときもあった

<9月25日(火)>

2時の便で家族が帰国。空港まで荷物を分担して運ぶ。あとは航空会社とバス会社とタクシーに任そう。

帰りにDipfに寄って,久しぶりに歩いて帰ってみた。途中で大家さんの家に寄って,アパートを引き払ったあとの敷金の送金について相談。「今度来たらまた借りてくれ」と言われた。また来たいし,同じ所を借りたい。人間,保守的なものだ…とはいうものの,借りたところは結果的にとてもよかった。買い物,職場,公園,中央駅や空港へのアクセスのどれをとっても申し分ない。寒い日に暖房が入らず,暖かい日に入ったりする気まぐれはあったけど。あ,それにガスの種火。最近また怪しい。この間半年に1階の調整がやってきた。そのとたん怪しくなった。おそらく次の借りてがまた苦労するぞ。

夕方は久しぶりにグリューネパークにウォーキング。リスを見た。大量に落ちているマロニエの実(栃の実)をくわえて木の幹を登っていく。なんともほほえましい。


<9月26日(水)>

フランクフルト日本人国際学校に行った。翌週の23周年のお祭りの準備で,出し物の練習をやっていた。こういう風景を見ると,日本と同じ。「日本にいるときよりも日本らしい授業をしなければならない」というN先生の言葉に,納得。校長先生ともしばらく話をした。今度フランクフルトに来るときには講演する約束も。

こっちに来るときに持ってきた本をいくつか寄贈した。上橋菜穂子の本は,生徒達に喜んでもらえると思う。

その後,DipfでKopp氏と雑談。部屋の鍵の返却。時々部屋は変わったものの,おちついて仕事ができる場所があって助かった。

パソコン室
ここの設備はかなりいい
やはり学校の規模が大きいからか

和室
和室があって,茶道の練習などもやっている
かくいう私はまったくその心得がない
田んぼ
校庭の一角には田んぼも作られている

<9月27日(木)>

持ち帰る荷物の整理とパッキング。午後から,Dipfに。部屋の鍵を返してしまったので,図書館に行ったら,ロッカーが番号キーのものにかわっていた。閲覧机や椅子も新しいのに変わっている。パソコンも夏に入れ替わったし,いろんなところが刷新されようとしている。ここの建物はフランクフルト市の予算で管理しているらしい。Koppの話では,予算が間欠的にしかつかないから,工事が少し進んでは止まるという。だから何を工事しているのか誰にもわからんと。最近は,部門の構成が変わりつつあるし(よりプラグマティックな方向にかな),かなりの予算の動きがあるように思える。おかげて,夏はうるさかった。

夜はゴミ捨て。なるべくゴミをためないように暮らしていたつもりでも,いっぱいあった。冷蔵庫の中のものも,努力はした物のそれなりに残って,全部廃棄。ほぼ帰国の準備は完了。

最後の調理
フラットで食べる最後の夕ご飯
冷凍のご飯をスープに入れたもの
(梅干しを2つ)
タマネギとハムの炒め物
それにリースリング


トマト
近くに八百屋がある
ここにはReweに売っていない種類のトマトがおいてある
名前はなんていうのだろう,にんにくみたいに
房があるやつがおもしろい


<9月28日(金)>

午前中に駅の側のホテルに荷物を移動。チェックインできたのでありがたい。

DipfのLバッハ氏が9月一杯で退職する。ここの比較教育領域でたくさんの仕事を残してきた人だ。それと,Broechele女史もDipfを離れてフライブルグに戻る。そして私も。そのためのフェアウェルランチをKoppが開いてくれた。

午後,不動産屋と借りていたフラットの現状チェック。借りるときには備品の1つ1つチェックしたのに,返すときには1部屋20秒程度。あっというまに終了。

レーマーから出発して,ハウプトバッヘ,アルテオパー,アパート,グリューネパーク,Dipfをまわった。それぞれの場所であったことをリフレクションしつつ。


<9月29日(土)>

いよいよドイツでの研修が終了。学校訪問,資料収集,Kopp氏との共著,講演,原稿,論文,プロジェクトの報告書,プロジェクトの申請書,翻訳など,それなりに仕事もした。いろんな所にも行った。音楽も聴いた。充実した半年を過ごせたと思う。

月曜から授業。日本に帰ると忙しい。

これで研修記も終了しよう。

グリューネパーク
最後にマインタワーからみたグリューネパーク
テレビ塔の手前にある緑の部分がそれ
1週20分の広大な公園だ
ここを歩く時間は貴重だった


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