ふと考えたこと…

■■2009年1月5日■■

年末に同窓会があった。同級生の2人がアナウンサーをしている。この2人が司会担当。さすがの歯切れとうまい進行で,プロの技を感じた。アナウンサーと仕事をしていて感心するのは,10秒,20秒のちょっとした隙間を埋める言葉を,即座に繰り出す能力だ。番組収録の時には常に時間が表示されていて,それにあわせてうまく場面をつないだり締めくくったりする。競馬やサッカーの中継がうまいアナウンサーにいたっては,頭の中がどうなっているのか知りたいものだ。

ところで,箱根駅伝の中継を聞いていて,おどろいた。「18てん,まもなく2キロ」ときた。もちろん,まもなく18.2Kmを通り過ぎるということを言いたいわけだけど,小数点のあとに「まもなく」を入れる即断のすごさ。「まもなく18.2キロ」と言うよりも,まさに今その地点に近づいているという「切り取られた時間」だけでなく,選手の走るスピードまでもを臨場感たっぷりに描写しているように感じられる。こんな表現がゆるされる言語は,日本語以外にあるのだろうか…とふと考えながら,その表現力に脱帽。

一方,あいかわらず言葉で災いを招く人も続く。今日は,日比谷派遣村に対して総務政務官が「本当にまじめに働いている人たちが集まっているのかという気もした」と言ったそうだ(asahi.com)。そのことの真偽は本質ではなくて,問題は全国の8万人を超える“派遣からの失業者”なのだ。派遣村をその象徴としてみることができていないということを,自ら表してしまったというとだ。

新春なので,お笑い番組も多い。いつになく長いめの漫才や落語なども見聞きすることができた。お笑いの基本は知的な言葉の遊びだ。同級生で大学紛争のときに機動隊に石を投げていた友人が,今は病院で透析を受けているという文珍のネタは流石。笑って年が明けた。人を勇気づけたり,幸せにしたりする言葉に溢れた年になればいいのだけど。


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