12月27日(木)〜2013年1月1日(火)

<12月27日(木)>

日本でのことはいろいろ気になる。学校が無理な変革を迫られないようにしてほしい。まずは,教育に関わることは一朝一夕には変えられないし,変えようとしても機能しないってことを,ものごとを決める人たちが知らなければ。例えば,教育委員会を変えようとしても,教育委員会がやっている仕事全部が機能し続けるようにしなければ。そんなことでは何も変わらない,という人もいるだろうけど,被害を被るのはそういう人ではなくて,毎日学校に行かなければならない子どもたちだということが一番重要。だから,全体のグランドデザインを示せる人が必要だけど,そんな人はいるのか,というのが一番の疑問だ。どんな人も,そんなに偉くはない。

ちょっと朝から大騒動。実は,前のアパートの引き出しに,食材をかなり忘れてきていた。とっても目立たない引き出しで,掃除の人も気づかなかった。それをもらうタイミングが今日しかない。一昨日まではだれもいなくて,掃除の人も27日まで入らないということだった。昨日,新しい住人が入ると聞いていたので会ってもらえるかと思っていたら,一度見かけた後いくら呼び鈴を押しても返事がない。結局,夜遅くなってあきらめた。なので,掃除の人が来るタイミングを見計らってもらわなきゃ…と思っていた。というのも,掃除の人は8時半からしか来ないし,8時55分ごろの電車に乗らなきゃいけないので,タイミングが難しかったから。でも,さりげなく様子をうかがうと,朝から住人がいる模様。呼び鈴を押したら,出てきたくれた!少し話した。大学病院に来たインドの方だということだった。よかった。ゲットできた。こっちで買えない,とろろ昆布とか七味とかが戻ってきた。

その後,4時間ほどICEに乗って,ハノーファーまで移動。ホテルで,ベルリンから来たまっこたちと合流。何の予定も決めていなくて,ヘレンハウゼン王宮庭園に行こうか…とか言っていたけど,それまでぐずっていた天気がお昼ご飯を食べたら晴れていた。なので,Celle(ツェレ:ドイツの地名なのにCで始まる)に行き先変更。この街は,12〜3年ぶり。この前は,ハノーファーの先生と車で来て時間の余裕もなく,もう一度来たいと思っていた所。,今回は電車。電車で動くと,自分がどこにいるか,よくわかる。 ハノーファー駅前
ハノーファーの駅前
駅前広場もクリスマスマーケットの場所
ツェレにあった貸本棚
ツェレにあった貸本棚
Celleの中心地には駅から15分ほど歩く。途中に面白いものを見つけた。日本でも,地下鉄の駅とかにある貸本棚。これが,屋根もない道に置いてある。雨が入らないのかと思って扉をあけてみたりしたけど,大丈夫なようだ。2箇所でみた。時代は電子書籍なのだろうけど,こういう図書関係の試みをみると,いいなと思ってしまう。
Celloには,お城,ヘルツォーク城がある。お城は小高い丘の上にあって,なだらかな坂道の芝生が,写真の両側に広がっている。13世紀後半には一番古い部分が建てられて,その後拡張されたそうだ。

塔が2つあって,左右でデザインがちがっている。まっこの話によれば,最初ルネッサンス様式(右側)で建てられたものの,その後バロック様式(左側)が付け加わり,その後ルネッサンス様式に改築しようとしたところで財政難になったのでそのままになってるんだそうだ。


ヘルツォーク城
白くて綺麗な城です

調べないで来たのだけど,実はまだクリスマスマーケットをやっていた。Celleのマーケットに行けるとは思っていなかったので,もうけもの。マーケットの中心はやはりピラミッド。1階は飲み物店になっている。やはり,グリューヴァインですよね。

かみさんが,たこ焼きのようなものを買ってきた。ホントにたこ焼きの鉄板のようなもので作る。できあがりはへちゃげてて,チョコレート系のソースをかけて食べるお菓子だった。違和感があるものの,悪くない。

木製の玩具
木製の大型玩具のお店
あまりクリスマスマーケットでは見たことない
スタンド
スタンドはいつものように
でもクリスマス期間中,周囲の飲食店の収入はどうなってるんだろう
もっとも周囲の飲食店も店を出しているということもあるようだけど
ピラミッド
ツェレのピラミッド
たこ焼きの鉄板みたい
たこ焼きの鉄板みたい

ここは世界遺産。1526年に建った家がまだ残っている(洋服屋になっているけど)。ここに行くまでの道ががとてもよかった。その家だけでなく,古い家がずらっとならぶ。木組みの梁が歪んでいる。もちろん,中はリフォームしてあって水平にちがいないけど,外からみると,だいじょうぶかなと思う。

多くの家が,2階,3階の方が1階よりも道に張り出ている構造になっているのだけど,それは当時の税金の関係らしい。…ってことは,1階部分の建坪面積と税金が連動していたっていうことでしょうね。

ツェレの町並み
ツェレの町並み
最古の家
1526年に建てられたツェレ最古の家
@Heiligen Kreuz

一周してくるころに,うまく日が落ちた。灯りが綺麗にマーケットを飾っていた。

灯りがともったピラミッド
灯りがともったピラミッド
ライトアップされたヘルツォーク城
ライトアップされたヘルツォーク城

12月28日(金)

朝,少し時間があったので,昨日行けなかったヘレンハウゼン王宮公園をのぞいた。王宮の建物もすばらしかったけど,庭園はものすごく広い。ドイツ語で「大公園」と名前がついてるだけのことはある。

しかし,誰もいない。でも温度が低くて,噴水にも氷が張る。全体に霜が降りて,白っぽく見える。草花も,凍って地面にへばりついてた。

凍った噴水
ヘレンハウゼン王宮の前庭にある
凍った噴水
凍った花
庭全体に白く霜が降りていて
紫の花も凍っている

今回の小旅行の本命は,古都ゴスラー。やはり世界遺産の街。

ゆっくりハノーファーを出て,正午過ぎに到着。少し歩いて街の中心地に着く。ここが,おそらく最後のクリスマスマーケット。ここで,きのこの煮込み(Pilzenphanne)とか,ソーセージとか,パンにエビとチーズを載せて焼いたものとかを食べて,それが結局ランチになった。お約束のグリューヴァイン,フォイエルツァンゲンボウルなども楽しむ。ここのフォイエルツァンゲンボウルがこれまでの中で一番おいしかったとは,かみさんの言。クリッペのまわりに,羊やロバやラマがいたのが不思議だった。

ゴスラー駅前のホテル
ゴスラー駅前のホテル
昔の城壁を活かしてるんだと思う

フォイエルツァンゲンボウルのグラス
フォイエルツァンゲンボウルのグラス
クリッペ
クリッペ
まわりに柵があって,羊,ロバ,ラマがいる…なぜ?
(鳩はおまけ)
森のエリア
森のエリア
かみさんお薦めの箇所が,森のようなエリア。もみの木で森を作って,地面にはもみの木のチップを敷き詰めてある(写真は,本ものの森ではなくて,石畳の上に木のステージを作り,そこにたくさんのもみの木を植えてある…というかさしてあるというか)。なので歩くと,柔らかい。そして,ところどころの木に,テーブルがしつらえてある。そこで,屋台店で買ったワインなどを飲むようになっている。

実は,ここのマーケットは夜が素敵だそうだ。何年か前にかみさんから聞いていたので,是非来たかった。日が暮れるまで,4時間ほどある。そして,今日はとても寒い。じっとマーケットにいてもさすがにもう食べられない,飲めない,凍えがくる,というわけで,街を歩いてお城に向かった。

街はすごい。装飾が施されたドイツ中世の木造建築がずらっと並ぶ。

Celloもすごかったけど,ずっと規模がでかい。古い町並みを歩いて,ジーメンスハウスに出た。これがまたすごい家だ。ともかく,街中が中世の感じ。だけど,ちゃんときれいに使われている感じがある。

エアランゲンに住む人のほとんどが,大学関係者,医者,ジーメンス社員,と言われているけど,その大企業,ジーメンス社の創始者の先祖が建てた家だと言うことだ。1600年代の建設。

ジーメンスハウスの前で
ジーメンスハウスの前で

ジーメンスハウス
ジーメンスハウスは道の角にある。どっちを向いても雰囲気がいいので,パノラマで撮ってみました。
カイザープファルツ
カイザープファルツ
中に入ることができる
2階はホールになっていて,壁面に一面,歴史に沿った絵が飾られている
それぞれの絵は歴代の王にまつわる絵画で,歴史を教えてくれる


ジーメンスハウスをすぎると,この街の名の由来となったゴーゼ川がある。川を越えると,城。カイザープファルツという。実は,由緒正しい城だったということがわかった(何も勉強しないできましたからね。お城でもらったガイド用パンフで初めて知った)。建立は礎石によれば1005〜1015年。インターネットによれば1050年。ハインリッヒ3世による。それから多くの有名どころ(名前だけ? 有能な神聖ローマ皇帝だったのだけど,亡くなったときの様子から,復活伝説が生まれたらしい。)では,バルバロッサ(赤髭王:第7代)というのがいた。

ヨーロッパ全土で見たら北のはずれのように思うのだけど,この当時,神聖ローマ帝国会議が何度も開かれたらしい。

しかし,そういう歴史のある城をもつ城下町だっただけのことはある。見応えのある街ですよ。

この街が栄えたのは,ランメルスベルク鉱山があったから。鉱山では銀がとれて,それで銀貨の鋳造をしてきたという。その後,神聖ローマ帝国の主要都市になって,繁栄を極める。それが,この町並みを生んだわけだ。

伝説と言えば,もう一つ,魔女伝説もあるようだ。毎年,4月30日にハルツ山地の最高峰ブロッケン山に国中の魔女たちが集まるという伝説。ヴァルプルギスの夜というそうだ。この時は,当然のように,祭りが開催される模様。

ど〜りで,土産物屋には,魔女のアクセサリーがたくさんあると思った!

魔女
魔女

休憩と暗くなるまでの時間調整をかねて,カフェで珈琲とケーキ。暖かくて居心地が良く,凍えていた身体が溶ける感じ。味も良し。そして,日が暮れかかってきた。

森のエリアが,本当に凄い。全ての木に暖かい灯りがともっている。ところどころのテーブルを照らすライトの色も暖かい。空気は寒いのだけど,うれしい空間だ。コップを持った写真を撮らなきゃという勝手な理由で,ルムンバを飲む。これは,ホットチョコレートにラム酒を入れたもの。意外においしいのです。写真を撮って,暖かい気分になって,電車でハノーファーのホテルに帰還。

森のエリアの夜
森のエリアの夜
すべての木一面に,小さな黄色い灯りがともる
暖かな色で,綺麗としか言いようがない

灯りの下のテーブル
灯りの下のテーブル
まっこたちが写っているけど,ほとんど認識できませんね
ハノーファーのピラミッド
ハノーファーのピラミッド

晩ご飯は,ホテルのレストラン。昨日,どこかいいところ教えて,とホテルの人に聴いたら,「うちにもレストランあるよ」と言われて大笑いしたので,そのよしみで(?)行ってみた。これがなかなかのものだった。ホテルは駅前,Hotel Central Kaiserhof。レストラン,いいですよ。

12月29日(土)

明後日帰国するまっこたちと,フランクフルトに移動。移動はコンパートメントだったのだけど,乗り合わせたのが若いお母さんと5才のジョディ。この子が,明るくて人なつっこくてよくしゃべる。英語とドイツ語のバイリンガルで,つねに両方が混じる。シールを貼ってあそぶノートや迷路を持ってて,お母さんとやっていた。そのうち,われわれと絡むようになって,魔法の舟,はばたく鶴とか,風船,奴,などを作って一緒に遊んだ。あっというまに2時間すぎた。とぶカエルを思い出せなかったのが残念(その後,フランクフルトからエアランゲンに帰るICEの中で思い出した)。かみさんはジョディに気に入られたようで,別れ際にほっぺたにキスをもらったのだと。

まずはいつものレーマー。すでにマーケットはすっかり片付いて,広場になっていた。残っていたのは,クリスマスツリーだけ。でもこうやってみると,あらためてここのツリーの高さに驚く。この木を,どうやってもってきたのかを知りたいものだ。すぐ横にマイン川が流れていて,航運はまだあるので,もしかしたら舟で来たのかも知れない。それにしても,これを立てるのは大変だろう。てっぺんまである電飾は,立てる前につけたのか,立ててからつけたのか?

もうひとつ,この木のこの後の運命が気になる。何かの材料になるのだろうか。あるいはただの薪になるの?

しかし,この時期,世界中でクリスマスツリーだったもみの木がその使命を終えるのだと思った。それを準備するための長い年月と,3週間ほどで消費されていくもみの木たち,それを思うとなかなか複雑な気持になる。だから,せめて大事に目に焼き付けておかなければね…などとも思う。

レーマーのツリー
レーマーのクリスマスツリー
市役所と同じくらいの高さがある
周りにあった小屋もなくなり,夜に見るより,大きく見える
夕焼けのフランクフルト駅
フランクフルト駅
晩ご飯の前に通った駅の構内が夕焼けに染まっていた


ランチをレーマーの一角にあるレストランでとって,その後いろいろ買い物。そして,夕食は,リクエストでアップルワインの店に。そこで,フランクフルト名物の,フランクフルト・ソーセージ,フランクフルト・グリューネソース,リプヒェン,ハントケーゼを。ワインも含めて,フランクフルトずくしの夜だった。ここもお薦めレストラン。アップルワインは,最初みんな「なんだかなぁ…」という顔をする。なんせ,甘くもないし,炭酸もない。なにを飲んでるかわからない。でも,実は,白ワインのようなものなんです。いわゆるワインの常で,合う食べ物と一緒にいただくと,特においしく感じるようになるんです!ここの食べ物は,アップルワインに良く合う。

エアランゲンに帰るICEは,ニュルンベルグで1時間乗り換え時間があったのだけど,途中でICEが緊急停車。ほぼ1時間遅れで到着した。おかげで,乗り換えがスムーズで,寒いプラットフォームで待つ必要がなかった。普段は迷惑な遅延だけど,今回はありがたかった。

いろんな意味で,充実した楽しい3日間だった。まっこ,ともくんありがとう。


<12月31日(月)>

大晦日。ミュンヘンでのコンサートで1年の締めくくり。とはいっても,日本では一足先に新年を迎えていて,たくさんの年賀メールもいただいた。なので,気持の持ちようが難しい。まわりの人たちより一足先に新年を迎えたような,逆に日本の人たちに乗りおくれたような…。

コンサートは,実はアクロバティックな移動になった。当初,ナショナルシアターでこうもりを観るはずだった。でも,とれたチケットは例の立ち見席のみ。実は,お客さんの中学生連れで,この前からの学習の結果,座れない観られないの二重苦は辛かろうと思って,これを売って,第九に行こうということになった。

ところがよく見たら,第九は17時から。こうもりは18時から。売る時間がない。なので,よくばりにもまずは第九,それからこうもりに移動ということになった。

何と言っても,合唱が良い。ダイナミックスを丁寧につけて母国語で歌う4楽章は,これまでに聴いたことのないすばらしさだった。ソロのカルテットも,よくアンサンブルしてたし,合唱とも溶けていた。いい第九だった。

そして,ナショナルシアターに移動。第2幕の途中に入った。遅れてきた人たちが貯まる部屋がある。幕間には,飲み物を提供する場所になる。そこに入ったら,性能の悪いプロジェクタで舞台の様子が写されて,小さな音が流れていた。それより,飲み物の準備をする女性が,おそらく無意識で舞台の歌を口ずさんでたのが面白かった。オペラの曲を仕事しながら口ずさんじゃうなんてことは,なかなかできないと思うよ。さすが,こういう所で働いているだけのことはある。…そして,3幕で入ることができた。

こうもりは2幕の最後がパーティなのだけど,そこで本当にパーティをやってしまう演出がある。劇中コンサートというわけ。でも,モニターで見ている限りそれはなかった。

そして…3幕が始まったら,もう一度パーティの場面から。そして,そこからが超目玉サプライズ。劇中コンサートの設定で,Janos Kaufmanが金色のスーツを着て,ゴンドラに乗って入ってきた。

もう,最初の曲がすごい。声量,声色,ダイナミックス,雰囲気満点の歌だった。「君しか見えない,君のために生きている」と言う内容の歌を,時になめらかな太い声で時にささやくように歌う感情表現は,ことばにできない。乾杯の歌のデュエットも,二人ともすごい。アデーレの歌は,本筋の方でもよかったな。これが聴けただけでも充分満足。お客さんも,全員喝采だった。その後の監獄の場面はとても長くて(1時間ぐらいあったぞ),立ち見を強いられた子どもたちにはかわいそうだったな。ごめんね。でも,良いコンサートのはしごだった!

その後,夕食をどうするか探したけど,どこも一杯。仕方なくスーパーでサンドイッチなどを買って買って晩ご飯にすることした。子どもたちは,お腹がぺこぺこだったらしい。そして,部屋に入ると,ゼクト(スパークリングワイン)が2本サービスされていた。新年をこれで祝う訳だ。

12時になると,そこら中で爆音が一斉に鳴り始めた。花火だ。ホテルの窓からも打ち上げ花火が見える。正式に打ち上げている連発のものもあれば,道で鳴らしているプライベートのものもある。これに備えて,クリスマスが過ぎた百貨店の入り口には,花火売り場ができてたもの。爆発音が1時間ほど続いて,ようやく静かな新年がきた。

ゼクト
ホテルからのプレゼント
新年を祝うゼクトの小瓶
素敵なサービスでした!



2013年1月1日(火)

ドイツで迎える新年の朝は,とても普通の朝食ではじまった。あいさつも「おはようございます」。

午前中は,〆切りのある仕事を2つ,ホテルで進める。新年早々…とも思うけど,今年も仕事をしなければ…という意味では,いいのだろう。

ナショナル劇場ツアーの裏入り口
ナショナル劇場ツアーの裏入り口
ここで2時に待っていると入れることになってた
でも事前予約のEチケットがあるようだ
それを持って並んでいると確実に入れる
なかったら定員オーバーではじかれる可能性がある
午後から,ナショナル劇場(オペラハウス)のガイドツアーに行くことにした。ツアーの入り口で開始時刻に待ってたら行ける,ということをチケット売り場で教えてもらってそのとおりしたら,紙やらケータイやらで予約チケットを持っている人たちが20名ぐらい。定員オーバーで危なく締め切られそうになった。でも,ちょっと方便を使ってお願いしたら入れてくれた。いい加減だけどありがたい。

ツアーは,いつもは行かないパルケット(一階席)のロビーから始まって,もっと行かないロイヤルボックス,楽屋を通って,オケピットとか奈落などいろいろまわって面白かった。夜の演目はアイーダ。それの舞台を,事前にみることができた。巨大な舞台を上下させる仕組みには感心する。もっと疑問をもったのは,モーターのない時代に,これをどうやっていたのかということ。

そういえば,劇場の照明にも疑問がある。天井から大きなシャンデリアが下がっていて,これに無数の灯りが点いている。それに,各階のバルコニーの外側にも,無数の灯りが点いている。今は,開演直前にこれをスイッチで消すのだけど,昔はロウソクだったはず。どうやって消したのだろう。そして,さらに不思議なのは,幕間とか終演の時に,どうやって点けたのだろうということ。どこかに記述があるかな。調べてみよう。

夜は,アイーダ。立ち見じゃなく,バルコンで観た。よく見える。やはり,舞台が見えるというのは大事なことだ。

昨日の大盛り上がりとは変わって,とても普通の演奏会だった。明日から,ニレージハーザの学校視察。そうそう,最後に「Ein gutes neues Jahr!!」


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