特記事項のない2日間。ベルグのアトラクションがどんどん片付いていくのが寂しい。
ニュルンベルグ日本語補習校の校長先生と会議。ICTを活用した実践についての企画と作戦会議。場所がエアランゲンのKitsman醸造所のレストランだった。ここ,ちょっと良い感じの建物で,関心はあった。なかなか雰囲気も味もいいレストランだった。純然たるフランケン料理のお店。
日本から12月に来独したH子さんたちのツアーが再び来独,。ところが,ミュンヘンは雨。雨だと,景色が綺麗じゃない。
それに,本来2日に行くはずだったJansonsのコンサートのキャンセル案内が来ていた。みなさんに落ち合う前に,バイエルン放送局でチケット代金の返還を受ける。もう残念そのもの。Jansonsどうしたんだろう…。
H子さんたちは,今回はローランギャロスで錦織君の試合を見て,パリからシュツットガルト経由でミュンヘンまで。6〜7時間の列車の旅。シュツットガルトの乗り換えが8分しかなくて心配したけど,無事到着。お昼の到着だったので,そのまま構内のレストランでアスパラスープなど。ここ,おいしいはずなんだけど,やや塩辛い。バイエルンの料理,スープは辛いのだった。
ミュンヘン観光は,オペラ座,市役所,マーケット,ペータース教会の塔など。買い物のターゲットがしっかりあったので,それを優先しつつまわった。いつも通るカールスプラッツの角に,鞄のディスカウントショップがあるのを知った。値下げしないと思っていたremowaがかなり安い。
ミュンヘン市内の観光。市庁舎,オペラ座,マーケット,ペータース教会の塔など。でも雨は続く。市庁舎も傘の下から見上げるだけ。マルクト市場で食べ歩きとかもしにくい。寒いし…。今年のドイツはおかしな天気なのだそうだ。夏は来るのか…。
みなさん,バレエを観に行った。その間,ホテルで残って仕事。バレエがひけたら食事ができるレストランはほとんどないと思われたため,サンドイッチを買い込んで待つ。みんなが帰ってきてから部屋で盛り上がる。話がおもしろいのなんの。延々と話し続けた。
アウディ博物館 タワーがあって歴代のアウディ・カーがぐるぐるまわっている |
6月1日(土)
インゴルシュタットのアウディ博物館を訪れた。車を飾ってあるだけかと思ったら,いわゆるクラシックカーや自転車にエンジンをのせたようなものなど,とても面白かった。昔のレース用の車の速度計が100km超ほどまでしか切ってなかったり,敗戦で米軍にもっていかれた最後のHorchが砂漠の中に放置されて40年ぶりに帰ってきたぼろぼろのまま展示されていたりするのも興味深かった。 インタラクティブな展示はあまりなかったけど,前輪駆動,後輪駆動,四輪駆動(クアトロだね)のそれぞれがどれだけ登坂能力があるかを比較する展示とか,資材の素材でどれだけ重さが違うかを持って比べて見る展示はややインタラクティブ。 夜,Spatenのレストラン行こうと思ったのに,工事中だった。しばらくやらないらしい。残念に思いつつ,Ratskeller(市役所酒場)に行った。案内されたところが,大きなディスプレイのある部屋。なんと,ドイツカップをやっていた。バイエルン対シュツットガルト。パブリックビューに参加した。惜しい場面,点が入る場面など,瞬発的にワッと声が上がって立ち上がる。エネルギーすごい。そっちの方がおもしろかった。なんとなく,バイエルンを応援してはいたけど,後半,岡崎と酒井が出てきて,なかなか難しかった。酒井のアシストから得点が入った時と,岡崎のポストにあてたシュートが2点目につながったときは,嬉しかった。 |
実はこれだけドイツにいて,ノイシュバンシュタイン城には行ったことがなかった。今回初めて。ローカル線で,フュッセンまで。そこからバスで10分。降りたところでチケットを買う。入場時間が決められていて,2時間ほどあと。昼ご飯を先に食べた。
城には,40分ほど歩くか,バス,あるいは馬車。ところがバスが止まっている。馬車をみると長蛇の列。間に合わないとこまるので,歩きますか…ということで,傘をさして登山。しかし,これは失敗だったな。もう靴のなかの不快感はたいへん。
城は,中世のものではなく,19世紀にルートヴィヒII世が中世風に建てたもの(有名な話)。もっと白いと思っていたのだけど,雨の中だったからかそうでもない。中はとても豪華で,おもしろかった。まさか,後の世に観光資源になるとは思っていなかっただろう。
城の外見は確かに綺麗。雨にくすみつつも,なかなかのもの。中は…といえば,王座の広間はすばらしい。12使徒,ルートヴィヒIIが尊敬した王たちなどの絵。巨大なシャンデリアが頭上に迫る。でも,先入観もあってか,やはり実際に使った部屋には見えない。その後,各部屋をまわっても,ほぼ同じ印象。どれも贅を尽くしたすばらしい部屋だけど,中世から建っている他の城ほど使われた感じはしない。城のツアーは30分ほどで終了。
その後,少し離れたマリーエン橋まで歩いて,良くみるアングルから城の写真をとろうとする…けど,雨と風がたいへん。傘をもってカメラをもつと,雨がレンズにかかってくる。これを拭こうと思うと,傘が持てない。持とうとしても風に飛ばされそうになる。四苦八苦だった。
ノイシュバンシュタイン城 |
ホーエンシュヴァンガウ城 時間がなくここには行けなかった |
帰りは,時間の余裕もあるので,馬車で降りた。楽珍だし楽しかった。でも,行きに通った川の水位がものすごく増えていた。
夜はAugustiner Keller。 これも定番。料理はうまい。
朝早く起きて,ザルツブルグに移動するはずだった。駅に行くと,アナウンスでザルツブルグがどうのこうの…と言っている。よく聞いてみたら,列車が運行休止のようだ。駅員に事情を聞いたら,今日は動くかどうかもわからない,とのこと。洪水だった。パッサウあたりは大変なようだ。
雨が続いて,かなり厳しい観光旅行だったし,どうしたもんか…と思って天気予報などを確認した。北の方に行けば少しましらしい。思い切って,行き先をローテンブルグに変更した。駅のカフェで,列車の解約や予約をして,出発。
移動中に,少し雨も止んできたようだ。ローテンブルグについたら,もう傘は要らなかった。天気はいい感じ。歴史博物館,市庁舎の塔,犯罪博物館,城の端の景色の良いところと順にまわった。市役所の塔からは町の茶色に統一された屋根が綺麗に見える。今回初めて行ったのが,西のはずれの区画。町がとても綺麗に見えた。小さな町だし,ゆっくり歩いて見ることができる。宿の雰囲気もとても良い。1Fにも2Fにもロビーがあって,とても重厚な感じ。
町の西。 尖っているのでふり返ると城壁が見える。 |
今回の仲間 A子さん,H子さん,Tっちゃん,C幸さん |
ローテンブルグには城壁が残っている。そして,上を歩ける。どんな風に町を警護していたのだろうとか創造するのは楽しい。ニュルンベルグの城壁は,歩けない。他の街にもあまりないんじゃないかな。朝から,みんなで城壁に登って,ほぼ一周歩いた。城壁補修をおそらく募金でやったのだと思う。城壁にそって,1つ1つに募金者の名前を彫った煉瓦がはめ込んである。日本人の名前がやたら多かったのが驚きだった。ロマンチック街道への旅行者は多いから,親近感をもつのだろうと思う。
ホテルを出てすぐの分かれ道 こんな感じの塔があちこちにある素敵な町だ。 |
城壁をほぼ一周できる |
ミュンヘンに戻ったのは夕方。ツアーは夜の便で帰国されるのだけど,3時間ほど余裕があった。駅ロッカーに荷物を入れて,初日に行ったところを復習した。今日は晴れ。全く景色が違って見える。「この前は下しか見てなかった」とみんな言っていた。綺麗なミュンヘンを見てもらえたのが嬉しかった。
それにしても,知人が帰国するのは,とても寂しいものだ。楽しい時間は,ずっと続けばいいのに。…でも,今度会うときまでに,またネタを貯めなければね。
帰宅後,ニュースを見てみたら,パッサウはじめ,ドイツ南東部の洪水はすごいことになっていたようだ。何年かに一度,必ず洪水にはなるのだけど,巨大な堤防を作る案は,提出されては否決されるのだそうだ。判断基準が,日本とは別の所にあると思われる。
学会論文の査読判定が1つ終了した。査読のプロセスで,そのまま採録と返戻に分かれた論文。修正意見をつけて条件付き採録で判定を返したけど,こういうとき,時間がかかる。著者にも,返戻した査読者にも納得できる判定にしないといけないので,根拠を提示しつつ判定意見を書く。この作業が3月末だったと思う。今回は,その修正投稿論文の最終判定。条件をうまくクリアしていたので,採録の判定をした。ほっとした。
夜のコンサートのために,Y中先生とK原さんと一緒にミュンヘンに出た。いつもはGasteigに中央駅の方から行く。今回は,宿を裏側にしたの,Gasteigの裏からのアクセス。食事を事前にとったのだけど,Gasteigのちょうど裏にイタリアンのレストランがあった。他3人はパスタだったのだけど,ピザを頼んでみた。来てみてびっくり。大きいにも程がある。40cmぐらいあったんじゃないだろうか。周囲が皿から出ていて机に垂れ下がっていた。味は悪くないけど,こんな量は食べられない。パーティ用じゃないかと思った。
ディッシュの量については,予測不能だ。大きさを尋ねて「小さいよ」という返事だったときに,本当に小さかったことはない。何を基準にするかの問題だけど,主観的判断のものについては,聞くだけ無駄。でも,つい聞いてしまう。
そうなんです!!最近,キャンセルの続いたヤンソンスが戻ってきた。ミュンヘンへの移動中に,K原さんが,「何かの授賞式で出てたわよ」と言っていたので,おそらく今日は本人の棒だと思ってたけど,実際に出てきたときには嬉しかった。
ヨーヨーマのチェロは,とても特徴的だ。知っているシューマンとはちがう曲に聴こえる。音色が本当に多彩で,でも,そんなことは楽譜に書いていないような気がする。これぽっちも真似できないように思う。ヨーヨーマならではのシューマンだった。アンコールはBach6番のサラバンド。これも全く違うイメージをもたされた。しかし,なぜそんな姿勢で弾いて,そんな音が出るのか,謎。
RodgauのHeinrich-Boell総合学校での科学プロジェクトを参観。宇宙についてのプロジェクト学習の成果発表会。小さい子ども向けや同世代の生徒向けのワークショップ,宇宙開発の歴史展示,宇宙船の模型展示など,いろいろあった。
子どもの興味を集めるためのワークショップに感心。材料は木の板,紙,押しピン,ダイオード,ソケット,透明なドーム(ガチャガチャの入れ物のようなもの),モール,電池,輪ゴムだけ。キットが手作り。
月探検についての展示 アポロ計画のこととかその模型とか |
小さな子ども向けには工作のワークショップ 宇宙の中にUFOが飛んでるイメージのモデルができる 押しピンやゼムクリップが接点になってて,簡単にできる。 |
列車の遅れによって,Rodgauに30分遅れて着いた。そのため,いろいろ列車の乗り継ぎ予定が遅れて,戻るのが3時間ほど遅くなった。BambergのK内さん宅で,ギリシャの方,ドイツの方たちとの晩ご飯の予定だったのだけど,着いたときには終了してた。それから,一人分のBBQをしていただいた。その後は,楽器を弾いて遊んだりして,翌日までお邪魔した。